正栄株式会社

レージング プレート式熱交換器
(台湾カオリ社)

熱交換器とは

熱交換器とは、保有する熱エネルギーの異なる2つの流体間で熱エネルギーを交換するために使用する機器です。温度の高い物体から低い物体へ効率的に熱を移動させることで、物体の加熱や冷却を行う目的で用いられます。熱交換器は、用途に応じてプレート式、シェル&チューブ式、フィンチューブ式などが使用されます。。

1. プレート式:伝熱板に圧縮された金属プレートを重ね合わせ、プレート間に出来た流路に温度差のある流体が流れます。液体と液体、気体と気体の熱交換に主に使用されます。
2. シェル&チューブ式:多管式熱交換器のことで、従来より主に液体と液体の熱交換に一般的に使用されています。シェル(胴体)に多数のチューブ(伝熱管)を収めた熱交換器です。
3. フィンチューブ式:チューブ(伝熱管)の外側に、平板状のフィン(伝熱板)を多数取り付けたもので、チューブ外に多くの伝熱面積があります。 伝熱管内に液体、伝熱管外に気体の熱交換で使用されます。

カオリ・熱交換のしくみ

プレート式熱交換器

カオリの プレート式熱交換器 は凹凸にプレスされた薄い波形状のステンレスプレート(SUS316)の組み合わせによって構成されています。上図のようにプレートを180度反転させて組み合わせ、用途に応じて銅またはニッケルのろう付け材を用いて凹凸の接点を真空ロウ付けします。プレートの隙間に低温流体と高温流体を交互に対向流(↓↑)で流すことによりコンパクトなサイズで、耐圧性に優れた高効率な熱交換を達成します。熱交換可能な流体は数多く、有効的に使用でき費用対効果も高いです。

カオリの プレート式熱交換器 はプレートのプレスパターン、波の高さや角度により、流体が乱流を起こすよう特別に設計されています。乱流によって熱伝導性能がアップし、スケールが溜まりにくい構造です。標準的な プレート式熱交換器 のフローパターンはシングルパスです。流体がユニットの中で一方向に流れます。マルチパス(2回路以上)は、パスを通過すると流体は流れる方向を変えます。このタイプは低流量や温度アプローチが極めて近いときに使用されます。

カオリ・ プレート式熱交換器 特長

1. 高い熱交換効率
2. コンパクト設計:サイズと質量において、同等能力のシェルチューブ熱交換器の約1/5
3. 優れた耐圧性:最大使用圧力:4.5MPa(機種により異なります)
4. 優れた耐腐食性
5. 省メンテナンス
6. 多用途: 用途に応じて多彩なシリーズから選定が可能です。
7. 各種認証規格:カオリ社の主なブレージング プレート式熱交換器 は、UL、CE、KHK設計強度確認試験(高圧ガス保安協会)の認定を取得しています(機種による) ASME対応の機種もございます。

カオリ・ プレート式熱交換器
ラインナップ

カオリの プレート式熱交換器 は、用途に応じて多彩なシリーズから選定が可能です。

  • 標準型Kシリーズ

    プレート式熱交換器

    Kシリーズは標準型の製品でKAORIの製品の中で最も型式が多いものです。様々なシステムに対応可能です。
    用途:冷凍空調、ヒートポンプ、チラー、オイルクーラー、ユニット冷却及び加熱

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  • 高圧伝導性能型Rシリーズ

    Rシリーズは標準型Kシリーズの進化版です。R410Aを使用した空調システムに最適で、Kシリーズよりも10%以上性能がアップし、圧力損失の制限がある場合に最適です。
    用途:冷凍空調、ヒートポンプ、チラー、オイルクーラー、ユニット冷却及び加熱

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  • 大型対角流型Zシリーズ

    Zシリーズは対角流設計で熱交換率を高めるだけなく、その応用範囲は広くシェルチューブ式、多管式、コイル式などの熱交換器(1回路、2回路)からのリプレースが可能です。Zシリーズ1回路は大容量で高い熱交換率を実現します。(Z400/401/600:4穴タイプ; Z415/416:デュアルサーキット6穴タイプ)
    用途:冷凍空調、ヒートポンプ、チラー、オイルクーラー、ユニット冷却及び加熱

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  • 超高圧型Cシリーズ

    CシリーズはCO2の特性を活かし、エコキュートヒートポンプのガスクーラーに最適です。また冷凍システムの凝縮器、蒸発器、エコノマイザー及びカスケードコンデンサーなどにも適しています。A1A2側とB1B2側の耐圧を同じにすることが可能で、使用圧力は7MPa, 10MPa,15MPaの3種類から選択できます。小型で高い熱伝導性及び低圧力損失が最大の特色です。最大破壊圧力は65MPa、10万回を超える圧力反復テストに合格しています。
    用途:冷凍空調、ヒートポンプ、チラー

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  • 非対称Bシリーズ

    新製品!

    Bシリーズは非対称なチャンネルを採用した効率性と信頼性に優れた新型熱交換器で、最大100kW迄対応可能です。ヒートポンプ、冷暖房、冷凍システムに最適です。
    Bシリーズは圧力損失を25%、冷媒充填量を44%低下させ、水側の流量を19%増やし、製品重量を最大48%軽量化させることが可能です。これらにより、水側の圧力損失による問題を解決し、システムの性能とエネルギー効率を最大化します。

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  • エアドライヤー専用
    Aシリーズ

    エアドライヤー専用の熱交換器です。コンパクトな設計で、熱伝導率も高く、予冷熱交換器、エバポレーター、ドレン分離機能を備えた一体型熱交換器になっています。カオリ社特許のドレン分離機構は圧縮空気中の水分を完全に除去でき、非濾材設計で目詰まりを起こさない構造になっています。エアドライヤーに不可欠なモデルです。
    用途:エアドライヤー

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  • ダブルウォールDシリーズ熱交換器

    Dシリーズは2つの流体の混入を防止するために設計された新型の熱交換器です。プレートとプレートの間に空間を作る事により、万が一伝熱プレートが破損しても流体がプレート間の隙間から外部に排出される為、流体の混入を未然に防ぐ事が出来ます。
    用途:地域熱供給、家庭用床暖房、ガスボイラー、太陽熱温水器、融雪機、給湯器、ヒートポンプ、チラー、変圧器油冷却、潤滑油冷却、食品産業、製薬産業

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  • 低圧力型E/Fシリーズ

    小流量の水/水の熱交換に対して設計された熱交換器で、2種類の型式があります。Eシリーズはカバープレートがフラットな設計になっており、Fシリーズは低コストタイプです。両シリーズとも必要水温に応じて多回路設計が可能です。
    用途:家庭用給湯器、地域熱供給、太陽エネルギー温水システム

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  • 耐衝撃型Iシリーズ

    冷却・加熱の衝撃を受けやすい場合 (例:頻繁にサーモスタットが作動)、配管内の流体温度差が大きいため配管に膨張・収縮が起きる場合、システムの圧力が反復動作する場合に適しています。
    用途:工業用冷却機、押出機、射出成形機、油圧設備、風力発電機用ギアボックス、給水機

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  • オイルクーラー専用
    Qシリーズ

    オイルクーラー専用に設計されたQシリーズは設備内の部品の交換や修理などの経費を削減出来ます。サイズは従来のシェル&チューブタイプ熱交換器の約60%以下とコンパクトであり、使用水量が減少し、コストダウンと節水が同時に実現します。
    用途:押出機、射出機、CNC設備、レーザー加工機、高周波設備、印刷機、マシニングセンタ、プレスマシン

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  • 耐高温型H/Tシリーズ

    耐高温の材料を使用することにより、最高使用温度は900℃まで対応可能です。クリーンエネルギー技術の中核である燃料電池システムで、気体の加熱あるいは冷却が可能です。
    用途:燃料電池

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  • 耐腐食型Mシリーズ

    塩素濃度が高く、また使用圧力が高い場面に適しており、腐食に強いステンレス(SMO254相当)を使用しています。プールやヒートポンプ、耐腐食性が求められる環境に適しています。また一般の冷媒システムにも使用可能です。
    用途:低温冷蔵冷凍システム、ヒートポンプ、プール

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